具体例
抽象的な主張をわかりやすくするスキル
レスバトルでは、正しいことを言っていても、内容が抽象的すぎると相手やジャッジに伝わりにくくなります。
そこで使えるのが、具体例です。
具体例は、自分の主張や反論を、実際にありそうな場面・身近な例・わかりやすいケースに置き換えて説明するスキルです。
このスキルで見るポイント
このスキルでは、主張や反論に対して、具体的な例を出せているかが見られます。
ただ意見を言うだけではなく、
どんな場面でそれが起きるのか
実際にはどんな問題があるのか
相手の主張を採用すると、どんな結果になりそうか
を具体的に説明できると、認定されやすくなります。
使いどころ
相手の主張が大ざっぱな時や、自分の反論をもっと伝わりやすくしたい時に使いやすいスキルです。
たとえば相手が、
厳しいルールがあった方が、みんなちゃんと行動する。
と言ってきた場合、ただ「そうとは限らない」と返すよりも、具体例を出した方が伝わりやすくなります。
たとえば、学校で少しの遅刻でも毎回重い罰を与えるルールにすると、生徒は反省するより、バレないようにごまかす方向に動くかもしれません。
このように、実際の場面に置き換えることで、相手の主張の弱点を見せやすくなります。
発言例
相手がこう言ったとします。
失敗した人は、全部自己責任だと思う。
この場合は、次のように返すと認定されやすくなります。
すべてを自己責任とするのは極端だと思います。
たとえば、同じように努力していても、病気や家庭環境、災害などで続けられなくなる人もいます。
その人たちまで「全部本人の責任」とするのは、現実を単純化しすぎています。
この発言では、自己責任という抽象的な主張に対して、病気・家庭環境・災害という具体例を出しています。
そのため、反論の内容がわかりやすくなっています。
認定されやすいコツ
具体例スキルでは、例を出すだけではなく、その例が何を示しているのかまで説明すると強くなります。
おすすめの形はこれです。
たとえば、〇〇のようなケースがあります。
この場合、相手の主張どおりにすると△△という問題が起きます。
だから、□□とは言い切れません。
具体例を出したあとに、主張へつなげることが大切です。
具体例は「具体的な例」であることが大事
具体例は、その名の通り具体的な例である必要があります。
論点と関係のない抽象的なたとえ話をしても、具体例としては認定されにくくなります。
たとえば、物事の進み方を説明する時に、
それは川の流れのようなものです。
と言っても、それだけでは何がどう同じなのかがわかりません。
この場合は、具体例というより、ただのポエムになってしまいます。
具体例として使うなら、
たとえば、学校のルール変更で、最初は反発があっても、数週間たつと生徒が新しいルールに慣れていくようなケースです。
のように、実際の場面が思い浮かぶ形にしましょう。
具体例は、かっこいい表現をするためのものではありません。
相手の主張や自分の反論を、現実の場面に置き換えてわかりやすくするためのスキルです。
認定されにくい例
次のような発言は、具体例として認定されにくくなります。
たとえば、なんかいろいろあると思う。
これでは具体的な場面が見えません。
友達もそう言ってた。
これは体験談にはなっていますが、議論の根拠としては弱くなりやすいです。
具体例は、ただの思いつきではなく、
主張や反論をわかりやすくするための例として使うのが大事です。
具体例は、相手の逃げ道を減らす
抽象的な話だけだと、相手は別の意味に言い換えたり、例外を出したりして逃げやすくなります。
でも、具体例を出すと、議論の場面がはっきりします。
「そのケースではどうなのか?」
「その場合でも本当に相手の主張は成り立つのか?」
という形で、相手の主張を現実の場面に引きずり出すことができます。
初心者におすすめの理由
具体例は、初心者にもかなり使いやすいスキルです。
難しい理屈を組み立てなくても、身近な例に置き換えるだけで、発言の説得力が上がります。
議論がふわっとしてきたら、
「たとえば、実際にはどんな場面があるか?」
を考えてみましょう。
