自己責任論権
相手に「それはあなたの責任では?」と突き返す権利
自己責任論権は、相手の失敗・不満・被害主張に対して、
本人の選択や行動にも原因があるのではないか
と主張できる権利スキルです。
相手が一方的に環境・制度・他人のせいにしている時に、
「本当にそれだけが原因なのか?」
「本人に改善できる部分はなかったのか?」
と問い直すために使います。
かなり攻撃力のある権利ですが、使い方を間違えると冷酷・暴論・弱者叩きに見えやすい、やらしい権利です。
この権利でできること
自己責任論権が認可されると、相手の主張に対して、本人の責任や選択の影響を評価軸に入れることができます。
たとえば、
自分で選んだ行動の結果ではないか
事前に避けられるリスクではなかったか
努力や確認を怠っていなかったか
他人や制度のせいにしすぎていないか
といった観点から反論できます。
ただし、自己責任論権は、すべてを本人のせいにする権利ではありません。
本人ではどうにもならない事情まで無視すると、逆に評価が下がりやすくなります。
使いどころ
自己責任論権は、相手が自分の行動を棚に上げて、他人や環境だけを責めている時に使いやすい権利です。
たとえば相手が、
失敗したのは周りが助けてくれなかったせいです。
と言ってきた場合、たしかに周囲の支援不足が問題になることもあります。
しかし、本人が事前に相談しなかった、準備しなかった、リスクを無視した、という事情があるなら、自己責任論権を使えます。
発言例
相手がこう言ったとします。
うまくいかなかったのは、全部まわりの環境が悪かったからです。
この場合は、次のように返すと認可されやすくなります。
自己責任論権を使います。
環境の影響があることは否定しません。
ただ、「全部まわりが悪い」とするなら、本人が事前に準備したのか、リスクを確認したのか、改善する行動を取ったのかも見る必要があります。
環境だけを原因にすると、本人が選べた行動まで見落としてしまうと思います。
この発言では、
環境の影響を一部認める
周囲の問題を完全には否定していない。
本人側の責任を問う
準備・確認・改善行動の有無を見ている。
極端な他責を崩す
全部まわりが悪い、という断定を弱めている。
という流れになっています。
認可されやすいコツ
自己責任論権は、いきなり相手を責めると強すぎて失敗しやすいです。
最初に、環境や事情の影響を少し認めたうえで、本人の選択にも目を向けると認可されやすくなります。
おすすめの形はこれです。
自己責任論権を使います。
たしかに〇〇という外部要因はあります。
ただし、本人にも△△という選択肢はあったはずです。
だから、すべてを□□のせいにするのは無理があります。
ポイントは、
全部本人のせいではなく、
本人にも責任の一部があるのではないか
という形にすることです。
「全部自己責任」は危険
自己責任論権は、相手を責めるための強い権利ですが、雑に使うと一気に不利になります。
特に、
病気になったのは自己責任です。
貧困は努力不足です。
被害に遭った人にも落ち度があります。
のように、本人ではコントロールしきれない事情まで自己責任にすると、かなり危険です。
この権利で狙うべきなのは、弱者を叩くことではありません。
他責に偏りすぎた主張へ、本人側の責任という視点を差し込むことです。
認可されにくい例
次のような使い方は、自己責任論権として認可されにくくなります。
全部お前が悪い。
これはただの人格攻撃に近くなります。
努力しなかっただけでしょ。
事情を見ずに決めつけているため、乱暴です。
不幸なのは自己責任です。
範囲が広すぎて、現実の事情を無視しています。
そんな状況になった時点で負けです。
議論ではなく、相手を切り捨てる発言になりやすいです。
自己責任論権では、相手を断罪するのではなく、
本人が選べた行動や避けられたリスクがあったか
を具体的に示すことが大切です。
やらしいけど、刺さる場面では強い
自己責任論権は、正直かなりやらしい権利です。
うまく使えば、相手の被害者ポジションや他責主張を崩せます。
しかし、使い方を間違えると、こちらが冷酷な加害者のように見えるリスクがあります。
だからこそ、使う時は慎重に。
外部要因は認める。
そのうえで、本人の選択も問う。
このバランスが取れた時、自己責任論権は強力な攻撃札になります。
