感情保護権
感情的な反応を、減点されにくくする権利
感情保護権は、怒り・悲しみ・不安・不快感などの感情的な反応に対して、一定の保護を受ける権利スキルです。
レスバトルでは、感情的になりすぎると評価が下がることがあります。
しかし、相手の発言があまりにも乱暴だったり、こちらを傷つける内容だったりする場合、感情的な反応が完全に不当とは限りません。
感情保護権は、そうした場面で、感情的な反応をただの減点対象にせず、ある程度正当な反応として扱ってもらうための権利です。
この権利でできること
感情保護権が認可されると、感情的な発言による減点を軽減できます。
たとえば、相手が人格攻撃をしてきたり、配慮のない言い方をしてきたりした時に、こちらが少し感情的に返しても、それが一方的に不利な評価になりにくくなります。
ただし、感情保護権は、何を言っても許される権利ではありません。
暴言や人格攻撃まで正当化するものではなく、
感情的になる理由がある場面で、過度な減点を避けるための権利です。
使いどころ
感情保護権は、相手の発言がこちらの人格・立場・事情を強く傷つけるような内容だった時に使いやすい権利です。
たとえば相手が、
そんなことで傷つくなんて甘えです。
と言ってきた場合、冷静に返すのが理想ではあります。
しかし、このような発言は相手の感情や事情を軽視しているため、こちらが不快感を示すことにも一定の理由があります。
そこで感情保護権を使って、感情的な反応を正当化できます。
発言例
相手がこう言ったとします。
その程度でつらいと言うのは、ただの甘えだと思います。
この場合は、次のように返すと認可されやすくなります。
感情保護権を使います。
「甘え」と決めつける発言は、相手の事情や背景を無視していて、かなり強い言い方です。
そのため、こちらが不快感や怒りを覚えることには理由があります。
ただ、感情だけで返すのではなく、つらさの程度は外から簡単に決めつけられない、という点を主張します。
この発言では、
感情的になる理由
相手が「甘え」と決めつけた。
保護してほしい感情
不快感や怒り。
議論として戻す論点
つらさは外から簡単に決めつけられない。
が整理されています。
認可されやすいコツ
感情保護権を使う時は、ただ怒るのではなく、なぜ感情的になるのが自然なのかを説明すると強くなります。
おすすめの形はこれです。
感情保護権を使います。
相手の〇〇という発言は、△△という点で強い言い方です。
そのため、こちらが□□と感じることには理由があります。
ただし、議論としては◇◇の点を主張します。
感情を出しつつも、最後に議論へ戻すのが大事です。
感情論受け流しとの違い
感情論受け流しは、相手の感情的な発言を受け止めて、論点に戻す通常スキルです。
一方で、感情保護権は、自分の感情的な反応を守るための権利です。
つまり、
相手の感情を処理する
感情論受け流し
自分の感情を守る
感情保護権
という違いがあります。
相手が怒っている時は感情論受け流し。
自分が傷つけられた時は感情保護権。
こう覚えると使い分けやすくなります。
認可されにくい例
次のような使い方は、感情保護権として認可されにくくなります。
ムカついたので暴言を吐きます。
感情があることと、暴言が正当化されることは別です。
傷ついたから相手の人格を否定します。
これは感情保護ではなく、人格攻撃になりやすいです。
なんか嫌な気持ちになったので、全部相手が悪いです。
感情の理由や議論上の問題点が説明されていません。
感情保護権は、感情を無制限に正当化する権利ではありません。
感情を守りつつ、議論には戻る
感情保護権で大事なのは、感情を出したまま終わらないことです。
怒りや不快感を示すことには理由があっても、最終的には議論として成立させる必要があります。
感情保護権を使う時は、
なぜ傷ついたのか
相手の発言の何が問題なのか
議論として何を主張するのか
を整理しましょう。
感情を無視しないための防御権
レスバトルでは、冷静さが大事です。
でも、どんな発言にも無感情で耐えなければいけないわけではありません。
相手の言い方が乱暴だったり、こちらの事情を無視していたりするなら、感情的な反応にも理由があります。
感情保護権は、そうした感情をただの減点対象にせず、議論の中で守るための権利です。
