論点ずらし
論点ずらし
不利な土俵から、有利な判断軸へ動かすスキル
レスバトルでは、相手が作った土俵のまま戦うと、不利になることがあります。
たとえば、相手が
どちらが正しいか
という話に持ち込んできた時でも、こちらにとっては
どちらが現実的か
どちらが多くの人に納得されやすいか
どちらが被害を減らせるか
という判断軸で戦った方が有利な場合があります。
論点ずらしは、相手の土俵を外し、より自分に有利な判断軸へ議論を動かすスキルです。
このスキルで見るポイント
このスキルでは、発言の中で論点を意図的に移動できているかが見られます。
ただ話題を変えるだけではなく、
元の論点が何だったのか
どの判断軸へ移動したのか
なぜその判断軸で考えるべきなのか
が伝わると、認定されやすくなります。
論点ずらしは、逃げるためのスキルではありません。
相手の有利な土俵から抜け出し、自分が勝ちやすい場所へ議論を組み替えるためのスキルです。
使いどころ
相手の出した論点でそのまま戦うと不利な時に使います。
たとえば、相手が
その考え方は正しいのか?
と迫ってきた場合、正しさだけで争うと決着がつきにくいことがあります。
そこで、
正しいかどうかだけで判断するより、現実に運用できるかで考えるべきです。
どれだけ理想的でも、実行できなければ意味がありません。
のように、判断軸を「正しさ」から「現実性」へ動かします。
発言例
相手がこう言ったとします。
それは理屈として正しいんですか?
この場合は、次のように返すと認定されやすくなります。
理屈として完全に正しいかだけで考えると、現実の問題を見落とします。
今回重要なのは、理屈の美しさよりも、実際にその方法で問題が減るかどうかです。
だから私は、正しさよりも実効性を基準に考えるべきだと思います。
この発言では、
元の論点
理屈として正しいか。
移動先の論点
実際に問題が減るか。
移動した理由
現実の問題では、理屈だけでなく実効性が重要だから。
が示されています。
認定されやすいコツ
論点ずらしでは、ただ別の話を始めるのではなく、判断軸を変える理由を説明すると強くなります。
おすすめの形はこれです。
〇〇だけで考えると不十分です。
今回は△△という観点で考えるべきです。
なぜなら、□□だからです。
または、
その論点もありますが、今回より重要なのは△△です。
そこを基準にすると、□□という結論になります。
この形にすると、意図的に論点を動かしていることが伝わりやすくなります。
ただの話題変更とは違う
論点ずらしは、関係ない話をして逃げるスキルではありません。
たとえば、
この制度に効果があるのか?
と聞かれているのに、
それより今日の天気の話をしましょう。
と言っても、ただの逃げです。
認定されるには、元の話題と関係を保ったまま、判断軸を移動させる必要があります。
たとえば、
効果があるかだけでなく、副作用がどれだけ大きいかも見るべきです。
これは、元の話題と関係したまま、判断軸を「効果」から「副作用とのバランス」へ動かしています。
こういう発言なら、論点ずらしとして認定されやすくなります。
認定されにくい例
次のような発言は、論点ずらしとして認定されにくくなります。
それは置いといて、別の話をします。
これでは、ただ話題を放棄しているように見えます。
そんなことより、お前の態度が悪い。
これは議論ではなく、人格攻撃になりやすいです。
まあ細かいことはいいじゃん。
これも、論点を動かす理由がないため、スキルとしては弱くなります。
論点ずらしは、話をそらすだけではなく、
より有利で、かつ議論として成立する判断軸へ動かすことが大切です。
使いこなせると一気に強くなる
論点ずらしは、難易度が高いスキルです。
うまく使えれば、相手が有利な場所で戦わされるのを避け、自分にとって有利な基準で勝負できます。
ただし、雑に使うと「逃げているだけ」に見えます。
ポイントは、
元の論点を無視せず、より重要な判断軸へ移動することです。
相手の土俵で勝てない時は、土俵そのものを変えていきましょう。
